【インタビュー】神、カレー店を始めたきっかけは亡き仲間の存在 新曲『ガミカリー』に込めた思い

ヒップホップグループ・妄走族での活動を経た神が、ニュー・シングル『ガミカリー』をリリースした。
現在は音楽レーベルとカレー店を営んでいる神。新曲では、カレー店を始めるまでの経緯や、店を営む中で感じた思いを歌詞に込めている。
ショービズノートでは神にインタビューを実施。カレー店を始めたきっかけや、新曲に 込めた思いを聞いた。
カレー店を始めたきっかけは亡くなった仲間の存在
もともと僕は、カレー屋をやるつもりは全くなかったんです。
自分のバック DJ でもあった DJ TAKKY が、カレー屋を目指していた時期があって。
最初は間借りでお店をやっていたんですけど、僕も裏方として手伝っていたんです よ。
その後、彼が亡くなってしまって。
彼は自分のお店を持ちたいと言っていたので、その思いが、裏方として手伝っていた 自分の中にもずっと残っていたんです。
だから、その思いを受け継ぐ形でカレー屋をやってみようと始めたのがきっかけでし た。
最初は友達がアパレルのイベントにカレーを出してみないか?と誘ってくれて初めて出展しました。
その後、地元の友達のバーを間借りさせてもらいランチタイムにカレー屋を始めて、 自分のお店を持つために物件を探したんです。
ただ、物件が見つかるまでに 3 年ぐらいかかりました。笑
そこから自分の店でカレーを提供するようになって 3 年ぐらい。そういう流れがあるん ですよね。
新曲『ガミカリー』は実体験をもとに制作
今回の『ガミカリー』は、ほぼ実体験でしかないですね。
仲間とカレー屋を始めたところから、イベントへの出展、間借りでの営業、自分の店を 持つまでの経緯。
そういうストーリーを、ほぼそのまま曲にしています。
こだわったのは、もともとカレー屋をやろうとは思っていなかった自分が、カレー屋を やることになったという部分ですね。
実際にやってみると、お客さんに喜んでもらえるものを作って、それを提供することが、自分の生きがいや楽しさにつながっていったんです。
その思いがかなり強くて。
今回は、カレー屋をやることになったストーリーを曲にしたかったので、そういう気持ち がリリックにも強く入っていると思います。
曲の制作自体は、そんなに難しくなかったですね。
自分の実体験なので、パッとできちゃったんです。
今回は分かりやすく作りたいと思っていたので、聴いてくれる人にちゃんと伝わるよう に心掛けていました。
DJ LO$のビートとも結構合っていたので、トラックメーカーにも感謝していますし、自 分でも結構ノれた実感がありますね。
カレー作りとラップには共通する部分がある
カレー作りと音楽制作って、すごく似ているところがあると思うんです。
どちらも、ものづくりじゃないですか。
レシピも音楽も、自分が作ったものをお客さんに提供するわけなので、そういう意味で は共通している部分が多いですね。
僕はカレーに関しては、ほとんど修行をしていないんですよ。リリックの通り見様見真似。
ラップも、最初は誰かしらの真似事をしていた頃がありました。
でも、いろいろなものをインプットして、そこから自分なりにアウトプットしていくと、最終 的にはオリジナルになっていくんです。
カレーも同じようなところがあるんじゃないかなと思います。
あと、カレー屋の仕事には緊張感もあるんですよね。
ミスをしないように丁寧に作らないといけないし、下手を打てないというところもあるラ イブ感。
そういう緊張感は、音楽のライブに近いものがあるんじゃないですかね。 実際にお店で接客していると、いろいろなお客さんと関わることができます。
そこから音楽につながることもあるし、会話の中で新しい発想が出てきたりもするんで す。
思いついたことを歌詞にすることもできるので、今はカレー屋の現場に立ちながら、心 地よい感じで曲作りができています。
カレーを作りたい人にも聴いてほしい
『ガミカリー』は、気軽に聴いてほしいですね。
MV のカレーのレシピには非公開にしている部分もあるんですけど、カレーを作りたい 人がいたら、3 分クッキングみたいな感じで聴いてもらうのもいいかなと思っていま す。笑
もちろん、曲の中には自分なりのヒップホップの部分も入っています。
カレー屋を始めるまでのストーリーも含めて、あまり難しく考えずに、サラッと聴いても らえたらうれしいですね。
【 神 】
渋谷・三軒茶屋が生んだハードコア・ヒップホップ集団 ” 妄走
での活動を経て、パンチパーマにセカンドバッグスタイルで3枚のアルバムをリリースした三軒茶屋生まれストリート育ち ” 神 ( Gami ) ” の第二章が始まる!
取材・文:中京太一