元バレー日本代表・大山加奈、実は運動が好きではないと告白 現役引退後の意外な苦悩を明かす

元バレーボール女子日本代表の大山加奈が2026年10月14日、体験型イベント「ASICS 15:09 Movement Hunt」のオープニングイベントに登場した。
モデルでタレントの西山茉希とともに登壇した大山は、現役引退後の運動習慣や、5歳の双子の娘を育てる中で感じていることについて語った。
また、トップアスリートとして活躍してきた一方で、実は運動があまり好きではないという意外な一面も明かした。
元日本代表でも運動する時間を取るのは難しい
現役時代は毎日のように厳しいトレーニングに取り組んでいた大山。
現在は双子の娘の育児に加え、全国各地での仕事もあり、意識的に時間を確保しなければ運動することが難しくなっているという。
「現役時代は限界まで毎日体を追い込むような運動をしてきたんですけど、今、双子の5歳の娘を育てている中で、あとは全国各地でお仕事もやらせていただく中で、意識して運動する時間を取らないと運動できないと思っているんですよね」と、現在の生活について説明した。
一方、運動する時間を確保できないことについては、「サボってたり甘えてるわけではないんです。家事に育児に仕事に、いっぱいいっぱいの状況」とコメント。
忙しい人に対して、ジムに通ったり、ウォーキングやランニングを始めたりするよう勧めても、簡単には実践できないと話した。
「むしろ、できないよってなってしまうと思うんですよね。やっぱりそこのハードルっていうのは非常に高いなというふうには感じています」と、育児と仕事を両立する立場から率直な思いを明かした。
イベント終盤には、自身の運動に対する考え方を振り返る場面もあった。
大山は、「私はアスリートとしてここまで歩んできたんですけれども、実は運動があまり好きではなく、できればあまり動きたくないタイプではあるんですけど」と告白。
元日本代表選手として長年活躍してきた大山だが、現役引退後は運動を継続することの難しさを感じていたという。
心と体の健康のためには運動が大切だと理解していても、なかなか行動に移せなかったと振り返る。
さらに、ジムに入会しても、アスリート時代の感覚から自分を追い込んでしまうことがあったという。
「ジムに入会すると、追い込まないとやってる意味がないって思ってしまって、ついつい追い込んでしまって。もうやだ、続かないっていうことを繰り返してきたんです」と、当時の苦労を明かした。
そんな大山に変化が訪れたのは、約2年前にピラティスを始めてからだった。
これまでの激しいトレーニングとは異なり、ピラティスでは運動量が物足りないと感じることもあったという。
「自分の中では、やってる意味あるかなって。でも続いてるんです。ピラティス行きたい、やりたいという気持ちになるので」と、無理なく継続できる運動に出会えたことを明かした。
その経験から、「皆さん、運動に対する概念を、ちょっとハードルを下げていただいて。追い込まないとダメという考え方はやめてもらいたい」と呼びかけた。
イベントでは、日常生活の動作を運動として捉え直す実演も行われた。
大山が挑戦したのは、約9.3キロのウォーターサーバー用ボトルを持ち上げる動作だった。
大山はボトルの前でしっかりと腰を落とし、スクワットをするような姿勢で持ち上げた。
普段から腰への負担を意識しているといい、
「腰悪いので意識してしゃがむことはやってますね」と説明。
また、愛犬の体重もちょうど9キロほどで、愛犬を抱き上げる際にも同じような動作をしているという。
「結構そしたら日常の中でスクワットしてるかも」と、普段の生活に運動につながる動作が隠れていることを実感していた。
日常の動きを見つめ直した大山は、運動が心に与える影響についても語った。
「運動って体のためって思いがちですけど、実はやっぱり心のためだと思うんですよね」
と話し、体を動かすことが前向きな気持ちにもつながると説明した。
また、まとまった運動時間を確保できないことで、自分を責めてしまう人もいると指摘。
「15分なかなか取れない時もあるじゃないですか。そんな時についつい、今日もダメだったな、私ダメだなって思ってしまいがちなんですけど」と話したうえで、家事や育児など、日常の中ですでに体を動かしていることを認めてほしいと呼びかけた。
「私はできてるんだよって思ってあげることで、それが自己肯定感だったりにもつながってきて、心が元気になっていくと思うので」と説明。
普段の生活で重い荷物を持ち上げたり、歩いたりすることも運動として捉え、「私、運動してるじゃん、頑張ってるじゃんって認めてあげてほしいなって思います」とメッセージを送った。
最後には、必ずしも自分を追い込む必要はないと改めて強調。
「追い込まなくても、決して追い込まなくても、心も体もちょっと体を動かすだけで元気になるので、それでいいんだと思います」と話した。
さらに、「寝る前に皆さん認めてあげて、幸せな気持ちで眠りについてほしいなというふうに思います」と呼びかけ、心も体も健康で、それぞれが望む人生を歩んでほしいとの思いを伝えた。
取材・文:中京太一